No.1254 【おひるね】皇帝ナマケモノ

ふかふかの布団が置かれ、草木が生い茂る屋上、それらは本来そこにあるはずのものではなかった。
そこを改造した張本人は、暖かな陽の光を浴びながら心地良く眠っている。
校舎ではペンを走らせ勉学に励む学生、グラウンドには汗を流し切磋琢磨する学生――
彼には、そのような学園生活はどうでもよかった。
そう、彼にとって最も大事なことは寝ることだから。